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持続可能な世界を目指して

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あけましておめでとうございます。このコラムを続けて5回目の新年です。世界はどんどん変化しており、ブラジルをはじめとする海外へこんなに行きづらい状況になるとは、数年前は予想だにしていませんでした。

自然環境に対する意識も変化しています。この背景として、世界で毎年のように大きな自然災害が発生し、被害が発生していることがあるのでしょう。ブラジルも地球の肺と呼ばれるアマゾンの多くを有しており、自然環境を守るための要となる地域でもあります。

最近よく耳にするサスティナブル(ポルトガル語でsustentável)という言葉を日本語に訳すと「持続可能な」となり、日本でもやっとこれを特徴とする商品が増えてきているような印象です。安価な商品を単純に消費するのではなく、その価格の理由やそれを消費することが生産者の搾取になってないかなど、意識する時代になっているのではないでしょうか。

例えばチョコレートについてもスーパーマーケットで安価な商品がたくさん売られており、正直、私もたまに買って食べています。チョコレートの原料のカカオについて、さまざまな地域で作られており、生産効率を重視したものを使えば安価に生産できます。一方、カカオ農家が正当な対価を受け取り、その土地できちんと生産が続けられるように考えられた商品も広がりを見せています。カカオはアマゾン原産の果物で、ブラジルアマゾン産のカカオを使ったチョコレートを日本でも買うことができます。地球の裏側のことではなく、地球環境のことは世界規模で考えていく必要があると思います。チョコレートの他にもコーヒーなどでこういった商品に出会う機会が増えている印象です。

毎日の暮らしがある中で全てのものをこういった商品に置き換えるのは難しいですが、ちょっと立ち止まって環境負荷の少ないものや生産者がきちんと見えるものを選択する、というのも良いかもしれません。海外では特に2000年以降に生まれた若い世代がムーブメントの中心になっている動きも見られます。

新年を迎えた今、自分の将来はもちろん、次の世代のことを考えて、今年は「持続可能な」をキーワードにしてみませんか。

 

執筆者KIMOBIG Brasil

岡千晴(おかちはる)

岡山県出身。大学でポルトガル語を専攻し、在学中に交換留学生としてリオデジャネイロに1年間暮らした経験を持つ。Kimobig Brasil スタッフでもある。

ブラジルと日本をつなぐ国際交流団体 Kimobig Brasil       http://kimobig.jp

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